こんにちは、じろうです。
本記事は「限られた予算で、いかにしてオリジナルのデータを作成して刺繍ミシンで刺繍するか」を軸に、予算別の方法を執筆してみました。
(※執筆者が実際に触ってみたものを元に執筆しているので偏りがあるかもしれません。)
オリジナルデータの作成には刺繍ソフト(刺繍データの作成ソフト)が必要で、作成したデータを刺繍するには刺繍機(刺繍ミシン)が必要です。
~11万 Brother parie + Inkstitch
いきなり10万円代からです。それなりのクオリティで刺繍できるミシン(刺繍機)かつオリジナルのデータ読み込みできるのがこの価格帯からなので、ここが最低ラインとなります。
刺繍ミシンの最適解 Brother parie
刺繍ミシンは「Brother parie」がオススメです。豊富なプリセットデータと、USB(Type-A)を使ったオリジナルデータの転送ができます。刺繍できるサイズは横10cm x 縦10cmと趣味で作るには十分な大きさとなっています。装置の付け替えで通常のミシンとしても使用できるので、ミシンを持っていないけど刺繍ミシンも挑戦してみたいという方にもお勧めです。
価格は104,445円(2022年時点)です。
低価格帯のミシンですので、つなぎ糸(渡り糸)のカットができません。また、拡大や回転などはできますが、複数の刺繍データを組み合わせて刺繍はできません。
同じくBrotherでもう少し予算を足すと、渡り糸のカットや複数の刺繍データの配置可能な製品もあります。
Ink/Stitchとは
Ink/Stichは「Inkscape」という画像編集ソフトのプラグインで、Inkscapeで作成したデータを刺繍データに変換することができます。Inkscapeはオープンソースのソフトウェアで、無料で使用することができます。また、Macにも対応しています。
ドキュメントの少なさなど利用難易度は高いですが、お金が掛からない唯一の方法かと思います。
2023/5/20: Ink/Stitchの使い方を載せているのでご参照下さい!
~20万 Brother parie + 刺しゅうPRO
20万程度予算が確保できるのであれば有償の刺繍ソフトをお勧めします。
刺しゅうPROとは
刺しゅうPROはBrotherが販売している刺繍データ作成のソフトウェアです。絵柄や図柄、糸の色や縫い方などを細かく設定してオリジナルの刺繍データを作成できます。
~90万 TAJIMA 彩 + Tajima Writer Plus
タジマの彩は家庭用と産業用の中間となる単頭刺繍機です。これまで紹介していた一般的なミシン形状の製品と見た目が大きく異なります。8針搭載しているので、あらかじめ使用する色の糸をセットしておくことで、刺繍中に糸の交換作業が不要となります(自動で切り替えをするため)。単頭刺繍機は主にスポーツ用品店や裁縫ショップなどでの使用を目的本体サイズが(産業機器と比べて)コンパクトに設計された刺繍機です。
Tajima Write Plusは彩購入時に標準で付属している刺繍ソフトウェアです。製品購入前でも体験版をインストールできるので事前に使い勝手を把握することができます。マウスで絵をかいて簡単に刺繍データを作れるのでお子様と一緒にデザインするという楽しみ方もできそうです。
それ以上~ Tajima TMEZ-SC + Wilcom Embroidery Studio
趣味の域を超えて刺繍で売り上げが立つようになってきた場合や、初めから投資としてバリバリのプロ製品が欲しい場合この組み合わせになるのかなと思います。個人的にはTAJIMA TMEZ-SCとWilcom Embroidery Studio(ES)のDesigningがオススメです。
TAJIMA TMEZ-SC とは
製品紹介ページに特徴としてさまざまな機能が紹介されていますが、紹介内容の通りで、とにかく縫いが安定しています。またオプションでシークイン(スパンコール)の縫い付けなどもできるようになります。巷では糸の通り道であるチューブがチンアナゴみたいでかわいいと聞きます。実際かわいいです。
Wilcom Embroidery Studio Designingとは
刺繍界のイラストレーター、プロ向けの刺繍ソフトウェアです。ESと略されます。価格や詳細は糸の帆さんのサイトに記載されています。オリジナルの刺繍を作る場合はEmbroidery Studio Designingの購入が必要です。細かい機能は後からアップグレードできるので一番安い価格のグレードから入りやすいです。
私もEmbroidery Studioユーザなので、ブログでは本ソフトウェアについて細かく紹介していたらなと思っています。
予算別の購入内容、参考になれば幸いです。レッツ刺繍ライフ!